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旅と部屋とモノの記録

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「田んぼに浮かぶホテル」。

その言葉を初めて見たのは、BRUTUSのライフスタイル特集でした。水を張った田んぼの上に、木とコンクリートの建物がそっと並んでいる写真。「ここは、いつか必ず泊まりに行こう」と決めていました。

そして2020年9月。山形県鶴岡市にある「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテル スイデンテラス)」に、2泊3日で泊まってきました。

設計したのは、紙の筒(紙管)を使った建築で知られる建築家・坂茂さん。コンセプトは「晴耕雨読(せいこううどく)の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテル」です。晴れた日は外で動き、雨の日は本を読む。そんな過ごし方をそのまま形にしたような場所でした。

この記事では、実際に泊まって心に残った「外観」と「内装」を中心に、写真で紹介します。

※2020年9月宿泊時の体験をもとにしています。料金やサービスの最新情報は、予約サイトや公式サイトでご確認ください。

スイデンテラスの外観|水田に映る、ウユニ塩湖のような景色

水面にホテルが浮かぶ

夕暮れの水面に映るスイデンテラス(SUIDEN TERRASSE)の客室棟とドーム

到着してまず足が止まったのが、この景色です。

建物のまわりに張られた水盤に、空と雲と客室棟がそのまま映り込んでいました。風が止むと水面が鏡のようになり、まるでウユニ塩湖のよう。上と下、どちらが本物の空か分からなくなる瞬間があります。

夕方は、空の色が刻々と変わっていく様子を水辺から眺めるのがおすすめです。

昼間は、一面の田んぼと山並み

昼間の田んぼとSUIDEN TERRASSEの外観

明るい時間に外から眺めると、横に長く伸びた建物が田んぼの風景にすっとなじんでいるのが分かります。高い建物がないので、空がとにかく広い。9月は稲穂が黄金色に色づき始める時期で、一面の稲穂と建物の組み合わせが本当にきれいでした。

丸いドーム状の建物は、同じく坂茂さんが設計した全天候型の子ども施設「KIDS DOME SORAI」。ホテルと並んで、この風景のアクセントになっています。

夜は、灯りだけが水面に浮かぶ

夜の水面に映るSUIDEN TERRASSEの灯り

日が暮れると、景色はまったく別の表情になります。周りは真っ暗で、客室とレストランの灯りだけが水面に映る。上下対称の光の帯が、闇の中に浮かんでいました。

夜に外に出るなら、風のない時間を狙うのがおすすめです。水面が揺れないと、この写真のようなくっきりした映り込みが見られます。

坂茂建築と、紙管のある客室・内装

木の天井が広がる、テラスの建物

SUIDEN TERRASSEの木の天井が広がる館内

建物の中に入ると、頭上に大きな木の天井が広がります。ギザギザと折り重なる屋根の形がそのまま内側に現れていて、窓から入る光が木の表情を変えていきます。

壁にはひし形の穴が開いた木のパネル。コンクリートの壁とガラスの手すりが組み合わされていて、無機質なのに冷たくない。わたしが好きな「コンクリートと木と光」が、ここには全部そろっていました。

紙管のチェアが並ぶライブラリー

ライブラリーに置かれた紙管のチェア

そして一番印象に残ったのが、坂茂さんの代名詞でもある「紙管(しかん)」。紙でできた丸い筒のことです。

ライブラリーには、紙管を何本も並べてつくられたチェアが置かれていました。ゆるやかな曲線に体を預けると、意外なほどしっくりくる座り心地。「紙でこんな家具がつくれるんだ」と、しばらく眺めていました。

本棚に並ぶ本は、ブックディレクターの幅允孝さんが選んだもの。「晴耕雨読」の「雨読」をそのまま楽しめる場所で、天気や時間を気にせず、気になった本を手に取ってゆっくり過ごせます。

窓の外が、そのまま田んぼの客室

SUIDEN TERRASSEの客室と窓の外に広がる田んぼ

客室も、基礎部分以外は木造です。壁一面の木のパネルと、ベッドの頭側には紙管を横に並べたヘッドボード。ここにも坂茂さんらしさが活きています。

大きな窓の向こうはテラスと、どこまでも続く田んぼ。テレビや収納は木の扉の中に収まっていて、部屋に余計なモノが見えない。朝、日差しがベッドに斜めに差し込む時間が、この部屋で一番好きな瞬間でした。

客室はシングルからスイートまでタイプが豊富なので、旅のスタイルに合わせて選べます。

部屋づくりのヒント
「収納は扉の中へ」「壁に木の質感を取り入れる」。この客室の考え方は、一人暮らしの部屋づくりにも応用できます。

スイデンテラスでの過ごし方とおすすめ

2泊3日でよかったこと

1泊だと、夕暮れ・夜・朝のどれかを見逃しがちです。2泊したおかげで、水鏡の表情を時間ごとにゆっくり楽しめました。ホテルから出ずに過ごす「何もしない日」をつくれるのも、連泊ならではです。

館内には天然温泉やレストランもあるので、外に出かけなくても1日を過ごせます。足をのばせば、出羽三山の羽黒山や鶴岡の街歩きも楽しめます。

こんな人におすすめ

  • 建築やインテリアを見るのが好きな人
  • 旅先では「観光」より「ホテルでの時間」を大事にしたい人
  • 一人でゆっくり本を読んだり、写真を撮ったりしたい人

基本情報

施設名SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテル スイデンテラス)
所在地山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1
開業2018年9月
設計坂茂(坂茂建築設計)
客室全室木造。シングル、ダブル、ツイン、スイート、ファミリールームなど
主な施設天然温泉、レストラン、ライブラリー、ショップ、サウナ
アクセス庄内空港から連絡バスで約20分/JR鶴岡駅からタクシーで約10分

※最新の内容は予約サイトでご確認ください。

スイデンテラスの予約方法|眺望あり・なしの客室と予約サイトの選び方

※この章にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

わたしが泊まったのは2020年9月。当時は公式サイトから予約しました。いまは公式サイトのほか、楽天トラベル・一休.com・agoda・Trip.comなどの予約サイトからも予約できます。

泊まった客室|眺望あり・なしの2タイプ

1泊目は、ディナー「庄内四季のお重」付きのプランで田園ビューの客室に。2泊目は素泊まりで、内向きの客室に泊まりました。

田園ビューテラス付きダブルルーム
窓いっぱいに広がる、田園風景。水田に水が張られる季節には、空まで映り込むような景色になります。せわしない毎日とは無縁の時間が流れていて、眺めているだけで心が軽くなりました。

テラスに出ると、一面の田んぼと澄んだ空気。この景色のために泊まる価値があると思います。

テラス付きダブルルーム(内向き)
中庭を眺める小さなテラス付き。田園ビューのような眺めはありませんが、静かで落ち着いた客室です。寝るだけなら十分。ゆったりした時間を過ごせました。

結局どちらがいい?
せっかくなので両方に泊まってみましたが、正直なところ、おすすめは眺望ありです。比べてしまうと、あの窓の景色はやっぱり別格でした。

予約サイトの選び方

  • 楽天トラベル:楽天ポイントを貯めている人に
  • 一休.com:限定プランや特典をチェックしたい人に
  • agoda・Trip.com:セールやクーポンが出ていることがある

料金はシーズンやプランで大きく変わるので、最新の空室と料金は各サイトで確認してください。

SUIDEN TERRASSEの公式サイトはこちら →

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SUIDEN TERRASSEには、HafHでも泊まれます

SUIDEN TERRASSEは、つみたて旅行サービス「HafH(ハフ)」の対象ホテルです。毎月コインを積み立てて、デザインホテルやライフスタイルホテルにお得に泊まれるので、旅が好きな人にはおすすめです。

今なら、下のリンクから登録するか、招待コード「WSFBLO」を入力して登録すると、積み立てコインがもらえます。
※特典の内容や条件は、リンク先のHafH公式ページでご確認ください。

HafHに招待コードで登録する →

おわりに

水面に映る建物を眺めて、紙管の椅子で本を読む。ただそれだけの時間が、こんなに贅沢だとは思いませんでした。

「自分でいられる空間」を探している人に、ぜひ一度泊まってほしいホテルです。

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